エンジニアとして食っていく方法@TECHPLAY Academy 参加レポ
エンジニアとして今後食っていきたいと思っているのと、登壇者に及川さんがいらっしゃったので、参加。
似たような内容は他でも聞くことはあったが、今回の参加ではその内容が自分の中で腹落ちしてくることが多く、アウトプット駆動を加速させようと決意した(賞味期限3日※後述)
TL;DR
エンジニアの人材不足やその中でどんな人材が求められ、価値ある人材になるためにはNot only coding, but also xxxである。
どんなエンジニアが求められるか?=コード書いているだけでなく、開発のあらゆるフェーズでオーナーシップを発揮できる。
エンジニアとしての成長サイクル。学習→知識→技能へ昇華させていく。
自分の置かれた環境を変えるより、自分が変わる、自分のいる環境を変える方が早い。嘆いていないで行動すべし。
技術だけでなく組み合わせで希少人材になる。
ITと何かの組み合わせは面白いことが起きる。ビジネスに技術を組み合わせた視点で見ると面白い。
参加目的、何をしたくて参加したか?
エンジニアと言っても、様々な役割ができてきた中で生存していく選択肢としてどう考えるのかの参考にしたい=キャリアパスに悩む状態を次に進めたい。
刺さったキーワード
※言っていたとおりに聞き取れていなかったらすいません・・・。
エンジニアと言われると今の自分は微妙な立場ではあるが、エンジニアでなくてももう少し広い面で技術者であり続けたい。 by 及川卓也さん
めちゃくちゃかっこいいと思った。ほんとそう思う。
決意には賞味期限がある。それは3日ぐらい。 by 許 直人さん
賞味期限実感あった。でもこうやって強い人が明言すると期限を強く意識するようになる。
会社を清算することを経験した時に所属していたエンジニアは他社へ移ったが、自分は残った。当時の社長からエンジニアとしてはまだまだだが、エンジニアだけでなく、マーケティングもできるから残した。それ以来スキルを面で捉えている。 by 許 直人さん
以前及川さんの別のところの話で人材の希少性をベクトルで捉える話を思い出した。実例伴って、かつエンジニアとしての技術力の自分の立ち位置を意識するようになっていたので、更に刺さった。希少人材になり、価値を出したい。
呼吸法と同じ。吐いてから吸う。アウトプットから始まりなので、アウトプットから考える。 by 及川卓也さん
すいません、インプット駆動に逃げてました・・・。アウトプット駆動する。--> とりあえずAdvent Calendarに参加することにした。今年中にどこかで登壇もしたい。
レポ
活躍するエンジニアの条件 及川 卓也さん
日本のプログラミング教育の話から米国のプログラミング教育とプログラミングが貧困を抜け出す手段として広く受け入れられ、事実米国でのソフトウェアエンジニアの価値=年収の高い実情を順を追って説明されていた。
ソフトウェアエンジニアが年収が高いのは価値を生み出しているからであり、価値を生み出すエンジニアとはSIerにある開発者と設計者を分ける、上流、下流などと分けて、要件も自分たちで決めないようなものではなく、ビジネスにコミットしていく=開発のあらゆるフェーズでオーナーシップを発揮し、プロダクト・サービスを考えられる技術好きなエンジニアである。
そして求人で見るような「経験年数◯年」というのは経験≠過ごした時間、ではなく経験=技能としてのレベルを意味しているので、年数足りないからとビビるのではなく、技能を磨け、ということであった。
IT技術者の不足はよく聞く話で、また求人倍率がIT関係は非常に高いということも知っていたが、それは単にITやってきた人、IT得意な人という意味の数字ではないだろうな、とはモヤモヤっと考えていた。今回話を聞いて、この数字に表現されている人材というのがどういうことを求められているのか、そしてそれはなぜなのか?についてわかりやすく、頭が整理された。
日本のエンジニアの給与や待遇はSIerの人月商売の影響で未だまだそれほど高いものではないが、今後はその求められる価値が高まることに合わせて給与や待遇も上がっていくように思う。(徐々にそのような傾向が出てきているらしい。) 技能を磨き続けることについては個人的には面白いし、勉強会やインターネットなどこんなに恵まれた職業はないのではないか?と思っている。ただ、好きでやっていることでも高い価値を生み出せるのであれば、それを評価してもらえる社会であってほしいと思う。
美容師からエンジニアへの転身 許 直人さん
ご自身の置かれた状況からいかにして技能を積み上げ、市場価値の高いエンジニアになってきたか、という話。
正直自分とは大きく異なるのでいろんな意味で「すげー・・・」という感想だったが、その中でも以下のポイントは自分の行動にできそう。
定期的に自分のスキルセットを棚卸しして転職エージェントにどのぐらいの価値評価されるかを確認する。
仕事の一部を技術への投資へ回す(食っていくための仕事だけをやるのではなくて、できるかできないかわからないことをやって、常に価値を高めていく)。競争にさらされている意識を持ち続ける。
自分に何ができるか考え、自分から取りに行く。
自分の仕事の中に食っていくための仕事以外を盛り込んじゃおう、というのは最近意識的にしているが、やや後ろめたさのようなものを感じていたが、このように強い人が言ってくれると「だよね!」という気持ちになる。また単に仕事中にプライベートなことをやっているというわけではなく、そういう仕事の仕方をしていくということ自体がその組織に貢献することにもなる、と聞いていて思った。
パネルディスカッション
いろいろ出たが一部自分にとって気付きとなったポイント。
- SIerでぬるま湯と感じていたときも社内ではなく、外に目を向けていたことで危機感を持ち続けた。それがモチベーションになった。
今私もこの状態。食っていく仕事は余裕を持ってこなせるが、市場価値で見た時の自分が怖い。この危機感を持つために社外との接点は持ち続けるべき。たぶんそれはSIerに限らず、web系でも言えると思っている。
- 自分を追い込むことで行動せざるを得ない状況をつくることも一つの手である。ただ、年齢が高くなると家族が増えたりでチャレンジするリスクが高くなるのは間違いない。
保育園の点数大事・・・。と思ってしまう今日この頃。
意志が強くない、大きなリスクを取れない場合ではとにかくアウトプットから始めることが大事。学習だけでは技能に昇華しないので、とにかくアウトプットが先で、必要なインプットを入れていくというサイクルを作る。
アウトプットの種類は登壇、LTなどいろいろある。勉強会も盛んなので参加すればいいが、受け身で参加するのではなく、常に質問するつもりで話を聞け。
勉強会に参加して満足してしまっていた部分はあるので猛省。今回参加目的を再確認して質問させてもらったが、質問力弱かったな。
困ったら公式ドキュメント読め。英語の方が最新なので英語頑張れ。またトライアンドエラーでやっていってみるのもあり。
面としてのスキルセットを持ったエンジニア(技術者)の方が希少化しやすい。エンジニアでもプロダクトマネージャーやスクラムマスターなどいろいろあると思うが、チームの人とちゃんと話せるレベルの技術は最低限備えた上で、あとは自分が好きになれたものをやっていけばよい。
キャリアを考える上での技術力の最低ラインが認識できた。もちろんそこでいいと思わないし、技術を知ることは好きだし、どんどん様変わりするので、成長し続けていく必要があるが、指針が得られた。
- 職業エンジニア=仕事でしかコーディングしない、プライベートでコーディングなどしていると変人扱いしてくるエンジニア、はどこかに行って、技術好きなエンジニアばかりになるといい。
いつになるかわからないが、求められる価値が高まれば自然とそうなりそう。そしてその時自分はエンジニア、技術者としていたい、と思った。