過去より未来に近い今

30オーバーでも始めるには今より遅いことはない。育児と技術両方諦めないようにアウトプット。

育児休職を振り返る

3ヶ月程度ではあるが、妻と同時期に育児休職(以下育休)を取得した。 終了にあたって、育休について自分の体験談としてまとめておきたい。

ちなみに育休そのものについては以下にきれいにまとまっている。

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育休を取得しようと思った背景

実は一人目の時はうまく取得できなかった。その背景としてはまだ自分に

  • 仕事大事だよね

という気持ちと

  • 父親になる自覚

というものが足りなかったため、と今では思う。結果、仕事の調整ができず、育休は取得できなかった。しかし、一人目はよく泣く子で妻は育児の疲労感漂う様子の中、父親になれていない自分とのギャップで更にイラ立ち、家庭内がギクシャクしてしまった。その後子供も無事保育園に入ることができたため、妻も仕事に復帰し、家庭内の環境は良くなったのだが、この時に妻がイラ立ちを示してくれたことで、父親としての自覚がだいぶ育まれ、育児、家事を共同経営者としてやってきた(はず)。

二人目ができた時はこの一人目の時の反省を活かすと共に私も赤子時代を妻と共有したい!と思い、育休を取得した。

妻に取れ、と言われたというよりは自分から取りたい、と思って取得した。この考え方の切り替わりは振り返ると一人目の誕生をきっかけにライフスタイルが変わったと共に自分の思考の変化が大きいと思う。

近年よく考えたことが、自分の人生において、死ぬまでの期間で考えたときに仕事よりも家族の方が一緒にいる期間が長く、また誰にどう思っていて欲しいか?を考えたときにも仕事仲間や上司はずっと一緒にいるわけではないので、最悪どう思われてもいいが、家族に悪く思われるのは避けたいということだった。

多少計算しているような思考ではあるが、この結果家事育児を手伝うのではなく、自分事として捉えるのが当たり前になった。(そのため、イクメンと言われるのは違和感があって、単に父であり、夫であるということで受け取って欲しいのが正直なところで、イクメンと言われても全く嬉しくない。)

育休取得の準備

一人目の時は上記の通り、自分の自覚の問題もあったが、もう一点、

がよくわからなかった、ということがある。

幸か不幸か、自分に子供が生まれる前後は「コウノトリ」のドラマがやっていたりして、出産=当たり前のものではない、という感覚だけはあって、悪い方向になった場合のことなども考えてしまうことがあった。結果、「安定期」になってようやく動き出す始末だったため、タイミングが遅くなってしまったのだった。

一人目の反省から、二人目の時は直接の上司だけに「まだ安定期ではないんで、何があるかわからないんですけど・・・」と前置きをしつつ、子供ができたことと育休を取るつもりでいるということをかなり早い段階から相談していた。たぶん妊娠4ヶ月とかそのぐらいだったかと思う。この頃はまだ期間は決めておらず、ただただ意思表示というか、希望を伝えるだけではあった。当時は最低でも半年、長ければ1年と考えていたのだが、給付金が出るとはいえ、夫婦共に無給状態を続けることがやや心配になり、妻と相談した結果、産後直後が辛いので、妻のケア含め同時取得&3ヶ月強ということにして、それを会社には妊娠8ヶ月頃に正式に伝えた。

上司や会社の担当部署への調整と並行して、準備したこととして、早い段階から会社の制度を確認した。また人知れず自分の仕事を棚卸ししたり、復職タイミングを考慮して、「これはお願いすること」「これは復職後でよいこと」を整理しておいた。育休の取得期間によってはこの調整が変わると思うが、数ヶ月であったため、年次の作業やイベント事は依頼対象外となったので、その点は準備が少なく済んだ要因だと思う。ただ、復職してみて思うのだが、意外に自分がいなくても仕事は回るものなので、もう少し長い期間取得してしまえばよかった、とも思った。

育休中にやれたこと

育児(主に寝かしつけと日中のふれあいと風呂)、家事(食事以外全部)、各種申請事項などは育休中の通常業務として行ったが、以下のような副産物があった。

というのも私の場合、妻と同時に育休を取得したこともあり、妻の体調が戻った後はお互いに育児と自分時間を交代で取得して、自分時間にはそれぞれのやりたいことに時間を使うことができた。(ちなみに妻は主にオンライン英会話をやっていて、私が復職した後も子供の昼寝などに合わせて継続している。ワンオペでも工夫次第、と気付かされる我が妻の行動に頭が上がらない・・・。)

  • プログラミングや技術勉強

    実は想定していた以上にはできなかった。

    それでも日々30分〜2時間程度は不安定ながらもできたのはよかった。

  • 家でヨガ

    我が家にあるAmazonFireTVにてYouTube動画を見ながらリビングでヨガ。外は暑いので嫌だし、教室に通うのはやりすぎ(というか、育休なので教室に通ってしまうのは家庭内問題を引き起こす原因になりかねない・・・。)

  • 英語少々

    プログラミングの気分にならない時はオンラインの英語講座をやった。昼間の我が家なので、声に出しても気にならなかった。

  • 自分のやりたいこと、やろうと思っていたけどためていたことを整理した

    これは精神衛生上一番やってよかった。

    やってみるまで気づかなかったのだが、どうやら私はマルチタスクが苦手なようで、なかなか仕事しながらだと家のことと合わせて、2種類の考え事をしなければならないため、脳みその容量をうまく振り分けることができなかった。

    これが仕事のことを一旦忘れてもよい環境になると脳みそがスッキリして、整理することに集中できた。

育休取ってよかった!

振り返ってみると育休中は楽しく過ごせた。

私個人の考えでは、育児の方が仕事より大変だが、それでも大変さを楽しさが上回ったようだ。

心なしか二人目の子は私になついてくれているような気がするので、一緒の時間を過ごした効果が出ているように思う。この状態を継続するために残業はなるべくしないようにしたい。

また、何より妻の機嫌というか調子が一人目のときに比べ格段によい状態を保っており、これだけでも育休をとった効果はあったと実感している。

以前転職を検討していた時に「育児したいので残業したくないが、仕事は楽しく、給与もいい会社がいい。」と言ったら、「ワークライフバランスとか言っていますが、まだまだそんな環境は整っていない会社の方が多いですよ」とエージェントの人に言われて、「ええ、そうなの?」と自分の意識と環境とのギャップを感じたことがあった。

自分自身が短いながらも育休をとってみて、改めて、男性の育休が取りやすい会社が増えて、どこにいっても仕事も家庭も楽しめる様になってくれると結構いいことあるんだろうな、と感じた。

自分も育休を取る時にいろいろ体験談など調べたので、多少なり育休取得の参考になるといいなーと思う。